ディック平川さん取材記&22AUG 2012 昭和歌謡玉手箱

都城出身で横浜にて一代で大きな建設会社を作り上げた
ディック平川さん(平川三秋さん)を取材してまいりました。
お盆休みで都城へ帰省中のところをお邪魔しました。




いただいたお茶の湯呑みである。



昭和8年のお生まれ、現在79歳。170cmの僕より背が高く
とてもオーラを感じるお方である。
ディックミネさんとご親交があったそうで、彼に似ているということで
ディック平川さんと命名されたのだそうです。

お話を伺うと、ディック平川さんの人柄の滲み出る話に魅了された。
あえて表現するなら「上質の日本人」それがディック平川さんである。

建設業の商売を大きくするために必要であったこと、それは信用、信頼であったと。
時には赤字になってでも、納期を守り誠実に仕上げる。
信用というものは2、3年やそこらでは勝ち得ない。(近所づきあいでさえそうだと)
そうした小さな信用信頼の積み重ねがやがて大きな仕事につながっていったと仰る。

♪男には 火のない場所で煙に巻かれ
退くに退けない時がある
まして火の粉がおまえに散れば
払い落とすも男の面子♪

♪俺と田畑は 兄弟育ち
土の匂いを体に染めて
土地を引き継ぐ 先祖の宝
家紋恥じなく 俺は見守るぜ♪

それぞれ、ディック平川さんの「男の面子」「豊作」の歌詞より
時代の波に埋もれ、忘れ去られてゆく戦前、戦後間もない日本人の価値観、ダンディズム。
そういったものがディック平川さんの歌の中に散りばめられているのだ。
そして、こういったものが忘れ去られているからこそ、
日本という国はこれからますます凋落していくのだ。




ディック平川さんのご邸宅の一角にあった歌碑。
オー!!!スゲー!!!



立派な体に産んでくれ、育ててくれたご両親への感謝の言葉
五穀豊穣の実りをもたらしてくれる先祖代々受け継いだ土地への愛着
家族同様に愛情込めて育てた牛、馬、豚への愛
金勘定の前に信頼・信用を重んじる経営方針
面子・意地・義理・恩義 
そんな言葉が散りばめられたディック平川さんの曲には感銘を受けた。
「豊作」のサビの部分が、今この瞬間も頭の中をこだまして困っている。

目に見えないものへの畏敬の念
恥を知る心

昔の日本人が持っていたもの、SAMURAIとして外国人から尊敬されるもの
そういったものに触れることができとても清々しい気持ちになれた。

歌とは一体なんだろう?
こういった願いや祈り、哲学、そして人々を世の中を良くしたいと思うもの
それが本来の歌・唄なのではないだろうか?
そう考えると今の時代、あまりにも気味の悪い「歌」ばかりが垂れ流しされており
その惨状は最早「絶望的」である。

もう日本には、日本人には「いい歌」が生まれないのだろうか!?

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さて、8月22日の昭和歌謡玉手箱の曲リストはこちら!

1:ルンバ東京 由利あけみ  S14
2:長崎物語  由利あけみ  S14
3:十三夜   小笠原美都子 S16
4:サヨナラ   ナンシー梅木
5:月の砂漠  由紀さおり 安田祥子
6:星影の小径 ちあきなおみ
7:あの鐘を鳴らすのはあなた 和田アキ子
8:男  鶴田浩二
9:異国の丘  鶴田浩二
10:俺は職人 ディック平川
11:男の面子 ディック平川
12:豊作  ディック平川
13:お祭りマンボ(都城弁バージョン) 有村正章・持永初子(都城の方)
14:小指の想い出(都城弁バージョン)有村正章・持永初子(都城の方)
15:東京だよおっかさん(都城弁バージョン)有村正章・持永初子(都城の方)

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ディック平川さんは別れ際、僕の名刺を握り締め
「何かありましたらお誘いしますから」と仰り最後まで見送ってくださった。

僕のような関わっても何のメリットもないような若輩者へのお心遣いにグッときた。

古き良き日本人の持つ江戸仕草の「あとひきしぐさ」とでも言おうか
とにかく人の心を掴むことのできるお方である。

横浜へ今回の番組の録音CDを送らせていただこうと思っています。







投稿日時:2012.08.23(Thu) 20:35:38|投稿者:matsuyamay